ニュース 2024.01.10. 17:51

“3年連続投手4冠”の山本由伸がメジャー移籍 今年のパ・リーグ投手タイトル争いはどうなる!?

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オリックスからポスティングシステムを利用してドジャースへ移籍した山本由伸 (C) Kyodo News
 山本由伸がポスティングシステムを利用して、今オフ大リーグ・ドジャースへ移籍した。オリックスでプレーしていた昨季まで3年連続で投手4冠(最優秀防御率、最多勝利、最多奪三振、最高勝率)と先発投手部門のタイトルを総なめしていた。

 山本がメジャーに挑戦した今季、パ・リーグの投手タイトルを誰が手にするのか注目のひとつ。タイトル候補の1人に高橋光成(西武)が挙げられる。現在3年連続二桁勝利を達成中、22年がリーグ4位の防御率2.20、23年がリーグ2位の防御率2.21と2年連続で防御率2点台前半の成績。奪三振数は22年がリーグ4位の128奪三振、昨季はリーグ10位の120奪三振だった。

 打線の援護に恵まれず、なかなか白星を伸ばすことができなかったが、2年連続で防御率2点台前半ということを考えれば、最優秀防御率のタイトル、さらには打線の援護があれば最多勝利も見えてくる。昨季は10勝だったが、22年はリーグ2位の12勝を挙げた。故障にも強く20年から4年連続で規定投球回に到達し、昨季はリーグトップの4完投をマークした。投手タイトルのどれかを獲得しそうな雰囲気がある。

 今季高卒5年目を迎える宮城大弥(オリックス)もタイトル獲得に期待がかかる。21年から3年連続で2桁勝利、規定投球回をクリアし、昨季はプロ入り後最も良い防御率2.27をマークした。奪三振は21年が131、22年が127、23年が122個と三振を多く奪うタイプではないが、近年の実績からすれば、最優秀防御率、最多勝利といったタイトルの争いに加わってくるはずだ。

 奪三振部門でいえば、昨季リーグ2位の157奪三振をマークした種市篤暉(ロッテ)、リーグ3位の153奪三振の平良海馬(西武)、さらには15試合・91イニングを投げてリーグ4位の135奪三振を挙げた佐々木朗希が候補だ。

 特に佐々木は昨季イニング数を大きく上回る奪三振数で、奪三振率は驚異の13.35。防御率も1.78と、1年間フルで投げることができれば、投手四冠も夢ではない。そのポテンシャルをシーズン通して発揮できるかが、タイトル獲得に向けて大きな鍵を握りそうだ。

 そのほかにも昨季新人王の山下舜平大(オリックス)、小島和哉(ロッテ)、今井達也(西武)、隅田知一郎(西武)、加藤貴之(日本ハム)、伊藤大海(日本ハム)などタイトル獲得に期待したい投手が多くいる。ここに名前の挙がった選手だけでなく、昨季セ・リーグの最優秀防御率に輝いた村上頌樹(阪神)のように22年まで一軍で未勝利の投手がタイトルを獲得する可能性もある。3年連続投手4冠の山本由伸がメジャー挑戦した今季、パ・リーグの投手タイトル争いは非常に注目だ。
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