悲願の日本一
マツダスタジアムで行われた広島-日本ハムの日本シリーズ第6戦は、10-4で日本ハムが勝利。2006年以来、10年ぶり3度目の日本一を掴んだ。
栗山英樹監督にとっては、就任5度目にして初めての日本一。2度目の挑戦で掴んだ悲願であった。
最大11.5ゲームあった差をひっくり返す逆転優勝に、クライマックスシリーズでのソフトバンクとの死闘。すべてを乗り越えて掴んだ頂点。広島の夜空に8度舞った指揮官は「実感がない」と本音をこぼしながらも、その表情は安堵に溢れていた。
栗山監督・優勝監督インタビュー
本当にね、今年一年広島カープががんばって、
カープの皆さんが野球の流れを作ってくれた。
どうしても日本シリーズでやりたいと思っていたので、
ここで最後の最後まで野球をやらせてもらえて本当に感謝しています。
2連敗も、札幌の試合も、どっちに転んでもおかしくないゲームばかりだったので、
今すべて終わったんですけど、勝った実感もなくて。
本当に最後まで野球の難しさを勉強させてもらいました。
リーグ優勝の時も言いましたけど、
選手たちは苦しい中あきらめないでここまで来て、
1試合ごとに成長する姿を実感できた。
選手たちを褒めてあげて下さい。
シーズンから、クライマックス、日本シリーズと、
選手たちには使い方も含めていろんなことを思うとことがあったと思うんですけど、
今年は絶対に勝つんだと決めてやってきたので。
勝ちきって、これで勘弁してほしいと思います。
日本一にはなりましたけど、まだまだ途中のチーム。
明日からしっかりと前に進んでいきます。
連敗した後の相手が黒田投手で、純粋に野球に入っていけるんじゃないかと思った。
ある意味、黒田投手の力を借りて立ち直ったというところもあった。
できればもう1試合、選手たちもやりたかったと思うんですけど、
もう1試合あるとどうなるか分からないので勘弁してください。
正直、実感がわかないというか、もう一度冷静に考えていきます。
日本一になったことよりも、このひとつひとつの試合で野球が面白いと思っていただけたら嬉しい。
ファンの皆さん、一年間本当にありがとうございました。
今年は北海道でも災害が多くあって、大変な思いをされた方が多くいたと思うんですけど、
一年間支えていただき本当にありがとうございました。