ニュース 2014.06.10. 18:03

六つ巴の優勝争いを制するのは日本ハム!? 混戦の2014交流戦を占う

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7回、代打でプロ1号となる勝ち越し2ランを放ち、ナインに迎えられる日本ハム・石川慎=5月20日・札幌ドーム(c)KYODONEWS
2014年セ・パ交流戦がいよいよ佳境を迎える。

日本中、いや、世界中の目がブラジルに向き、これから繰り広げられるであろう熱戦に胸を膨らませている最中ではあるが、日本のプロ野球も負けじと熱く盛り上がっていきそうだ。

今年の交流戦は例年以上に多くのチームに優勝のチャンスがある。

6月10日時点で福岡ソフトバンクホークスが交流戦の首位に立っているが、ゲーム差なしで巨人とオリックス、0.5ゲーム差で日本ハムと中日、1ゲーム差でDeNA、2ゲーム差でロッテと、2ゲーム差以内に7球団がひしめく大混戦だ。

残り試合数は少ないチームで8試合、多いチームで10試合。2試合毎の連戦を消化していくため、ひとつの連勝・連敗で局面が大きく変わる可能性があるだけに勝負の行方は混沌としている。


現時点での勝敗を以下である。

1位 9勝5敗2分 福岡ソフトバンク 
2位 10勝6敗  巨人
2位 10勝6敗  オリックス
4位 8勝5敗1分 北海道日本ハム
5位 9勝6敗1分 中日
6位 8勝6敗   横浜DeNA
7位 7勝7敗   千葉ロッテ
8位 7勝9敗   埼玉西武
9位 5勝7敗2分 東京ヤクルト
10位 6勝10敗  東北楽天
10位 6勝10敗  阪神
12位 4勝12敗  広島

おそらく8位の西武以下のチームには優勝の可能性が限りなく低いだろう。また、7位ロッテも好位置につけてはいるものの、エース成瀬の不調離脱など投手陣に大きな不安が残るだけに追い上げる事はかなり難しそうだ。

となると、優勝争いを繰り広げるのは1ゲーム差以内で接戦を繰り広げる上位6チーム。
どこが抜け出してもおかしくないが、一つの鍵を握るのが今後の対戦カードである。

ソフトバンクとオリックスは、巨人・中日・DeNAといった好調なチームとの対戦を多く残している。
同様に巨人・中日・DeNAもソフトバンク・オリックス・日本ハムとの対戦が中心だ。

対照的に対戦カードに恵まれているのが日本ハム。

交流戦に入って絶不調の広島をはじめ、ヤクルト・阪神など状態が良くないチームとの対戦を6試合も残している。
この対戦でしっかり勝ち星を拾う事は簡単な事ではないが、他チームに比べれば大きなアドバンテージと言える。

ちなみに、日本ハムは対広島の交流戦通算成績が27勝14敗、勝率.659と完全にお得意様としている。今季も2戦2勝と相性の良さは継続中だ。
広島との残り2試合をしっかり勝ち切る事が出来れば、日本ハムの7年ぶり優勝が大きく近付いてくる。

交流戦も残り2週間。激しい優勝争いから目が離せなくなりそうだ。


文・ベースボールキング編集部
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