ラスベガスのオッズでは?!
アメリカン・ナショナル両リーグのワイルドカードゲームが終わり、シカゴ・カブスとオークランド・アスレチックスの2チームが敗退。世界一の可能性を残すのは、両リーグから4チームずつの計8チームに絞られた。
▼ アメリカンリーグ
西:アストロズ
WC:ヤンキース
▼ ナショナルリーグ
東:ブレーブス
中:ブリュワーズ
西:ドジャース
WC:ロッキーズ
日本では公営競技を除き御法度だが、アメリカでは様々なスポーツがギャンブルの対象になっている。もちろんMLBもギャンブル界における人気競技の1つだ。
ギャンブルの街、ラスベガスでは残り8チームにどのような評価を下しているのか。世界一に最も近いのはどのチームと見ているのだろうか。ラスベガスのブックメーカー「ウエストゲートラスベガス・スーパーブック」の最新オッズ(日本時間4日16時時点)を調べてみた。
レッドソックス 7/2(4.5倍)
アストロズ 7/2(4.5倍)
ドジャース 9/2(5.5倍)
ブリュワーズ 15/2(8.5倍)
インディアンス 9/1(10倍)
ロッキーズ 10/1(11倍)
ヤンキース 11/1(12倍)
ブレーブス 12/1(13倍)
チーム名の右側にある数字がオッズ。例えばレッドソックスとアストロズの「7/2」というのは、2ドル賭けて、そのチームが世界一になれば、7ドルと掛け金2ドルの合計9ドルが払戻金となる仕組みだ。倍率としては「4.5倍」ということになる。
現時点(日本時間4日16時時点)の最低人気はナ・リーグ東地区を制したブレーブスで「12/1」となっている。ワイルドカードを勝ち上がったロッキーズとヤンキースでは、前者が僅かながら高い人気になっているのは意外だ。
開幕前は…
それでは、現在残っている8チームのシーズン開幕前のオッズはどうだったのか--。2月26日時点のオッズは以下の通りだった。
アストロズ 5/1
ドジャース 5/1
ヤンキース 6/1
インディアンス 6/1
レッドソックス 10/1
ブリュワーズ 30/1
ロッキーズ 40/1
ブレーブス 200/1
開幕前の時点で1番人気を分け合っていたアストロズとドジャースが勝ち残っているのは流石。それ以外にもヤンキース、インディアンス、そしてレッドソックスという前評判の高かったア・リーグの強豪チームは、依然として世界一の可能性を残している。一方でナ・リーグのドジャース以外の3チームは、開幕前の低評価を覆し、勝ち上がってきた格好だ。
もし、2月の時点でブレーブスを世界一に予想し、100ドル賭けていれば……。注目の地区シリーズは、ナ・リーグの2試合(ブリュワーズ対ロッキーズ、ドジャース対ブレーブス)が現地時間4日(日本時間5日)に開幕する。果たして、今季のMLBポストシーズンはどのような結末を迎えるのか!?ドジャースの前田健太やヤンキースの田中将大といった日本人選手の活躍と共に、“狂気の10月”とも呼ばれる世界最高峰の戦いに注目したい。
文=八木遊(やぎ・ゆう)