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新守護神候補のマテオが入団間近 阪神の抑え投手を振り返る

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14年に入団した呉昇桓(左)と、新守護神獲得に尽力し今年9月23日に急逝した中村前GM[Getty images]
 違法賭博問題で呉昇桓との残留交渉を打ち切った阪神。新たな守護神候補として、前パドレスのマルコス・マテオ、前タイガースのラファエル・ドリスの獲得を目指している。

 契約面で合意に達しているマテオは、最速156キロの直球を軸とする右腕。現在ドミニカ共和国で行われているウインターリーグに参戦中で、21日(日本時間22日)に予定されている身体検査をクリアすれば正式契約を結ぶ。

 ドリスもドミニカでのウインターリーグに参加しており、18日(日本時間19日)の試合で1回無失点と好投。こちらも力強い直球が魅力の右腕で、最大の武器は高速シンカー。ただし制球面の不安があり、阪神はマテオの保険としてチェックを続けている。

 阪神は8度目のリーグ制覇を成し遂げた2003年以降、13シーズンで9度のAクラス入りを果たしており、それを最後尾から支えていたのが良質な抑え投手だった。

 近年のチーム最多セーブ投手(下記参照)を見ると、やはり一時代を築いた“JFK”の実績が光る。ジェフ・ウィリアムス、藤川球児、久保田智之が君臨した勝利の方程式。それぞれがクローザー、セットアッパーとしてハイパフォーマンスを発揮し、リーグ優勝を果たした星野仙一、岡田彰布体制を支えた。

 JFKが解体され藤川がメジャーへ渡った13年は、やはり勝ちパターンの確立に苦しんだ。新守護神として久保康友に白羽の矢を立てたが、5月以降にセーブ失敗を繰り返し、故障にも見舞われた。その後は福原忍が安定した投球でカバーしたが、改めて藤川不在を痛感させられるシーズンとなった。

 前年の反省を活かし、14年は抑えのスペシャリスト・呉昇桓を獲得。こちらは回またぎをいとわない鉄腕ぶりを幾度となく発揮し、同年のCSでは3イニングに渡るロングリリーフを見せ日本シリーズ進出の立役者に。今季はやや安定感を欠いたもののリーグ1位タイの41セーブを挙げ、チームを3年連続のAクラスに導いた。

 金本知憲新監督となる来季も呉昇桓にかかる期待は大きかったが、まさかの問題発覚で交渉打ち切り。2年連続セーブ王の退団は新シーズンの不安材料だが、そこは復帰した藤川や経験豊富な福原、そして新外国人の力に期待したい。

 さらに全盛期のJFKのような若い力がマッチし、キャンプから金本監督を悩ませるハイレベルな守護神争いを繰り広げてほしいところだ。

【阪神:2000年以降の最多セーブ投手の成績】

00年:葛西稔 43試合、7勝6敗17S、防御率2.45
01年:成本利秀 45試合、3勝1敗20S、防御率2.34
02年:マーク・バルデス 42試合、4勝3敗22S、防御率1.54
03年:ジェフ・ウィリアムス 52試合、1勝1敗25S、防御率1.54
04年:ジェフ・ウィリアムス 51試合、2勝4敗14S、防御率3.28
05年:久保田智之 68試合、5勝4敗27S、防御率2.12
06年:藤川球児 63試合、5勝0敗17S、防御率0.68
07年:藤川球児 71試合、5勝5敗46S、防御率1.63
08年:藤川球児 63試合、8勝1敗38S、防御率0.67
09年:藤川球児 49試合、5勝3敗25S、防御率1.25
10年:藤川球児 58試合、3勝4敗28S、防御率2.01
11年:藤川球児 56試合、3勝3敗41S、防御率1.24
12年:藤川球児 48試合、2勝2敗24S、防御率1.32
13年:福原忍 50試合、4勝0敗14S、防御率1.20
14年:呉昇桓 64試合、2勝4敗39S、防御率1.76
15年:呉昇桓 43試合、2勝3敗41S、防御率2.73
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