ニュース 2017.01.02. 11:15

レギュラーの証?初めての「規定打席」

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広島の鈴木誠也

初めての規定打席


 野手における1つの勲章となる規定打席到達。(セパともに443打席)昨季セパ両リーグで規定打席に達した野手は55人(セ27人、パ28人)だった。2015年はセ24人、パ30人の合計54人となっており、ほぼ同じ人数だ。

 その中で昨季初めて規定打席に到達した選手が13人(セ8人、パ5人)いた。

“神ってる”鈴木誠也も規定到達は初


 大ブレイクを果たした選手の代表格・鈴木誠也(広島)は高卒4年目の昨季初めて規定打席に到達。15年は開幕から一度も抹消されることなく、シーズンを乗り切ったが先発出場は51試合。与えられたのは238打席と規定打席到達とはならなかった。

 2年目の倉本寿彦(DeNA)は開幕スタメンを掴むと春先から打撃好調。シーズン終盤まで3割をキープするなどDeNAのCS初出場に貢献。今季は初の打率3割を狙う。

 シーズン中盤戦からDeNAの1番センターに定着した桑原将志(DeNA)も5年目で初の規定打席到達だ。15年までの4年で121試合、294打席だった男が133試合、522打席に出場。ホームランも11本と二桁の大台に乗せた。倉本同様に今季は3割超えを狙う。

 ルーキーの高山俊(阪神)は開幕戦に「1番・左翼」で先発出場すると、途中スタメンを外れることはあったものの、一度も登録抹消なくシーズンを乗り切った。阪神のルーキーでは赤星憲広氏以来15年ぶりの規定打席到達となった。

 ビシエド(中日)、ギャレット(巨人)の両外国人も規定打席に到達。ビシエドはケガ、ギャレットは不調もありスタメンを外れる試合もあったが来日1年目としては、及第点の成績を残し今季の契約を勝ち取った。

 堂上直倫(中日)はセリーグ首位打者の坂本勇人(巨人)と同期入団となる2006年高校生ドラフト組年生まれだ。10年目のシーズンで初めての規定打席到達。首位打者、ゴールデングラブの坂本に少しでも近づきたい。

 阿部慎之助(巨人)の後を受け継ぎ巨人の正捕手として期待がかかる小林誠司(巨人)も3年目で初めての規定打席到達となった。打率.202と規定打席到達者の中で最下位だったのは悔いが残る。来シーズンは打率アップも狙いたい。

【2016年成績】
鈴木誠也
129試 率.335 本29 点95

倉本寿彦
141試 率.294 本1 点38

桑原将志
133試 率.284 本11 点49

高山俊
134試 率.275 本8 点65

ビシエド
119試 率.274 本22 点68

ギャレット
123試 率.258 24本 点68

堂上直倫
131試 率.254 本 6 点46

小林誠司
129試 率.204 本4 点35


茂木がチーム9年ぶりの新人規定打席到達


 デスパイネ(前ロッテ)、ウィーラー(楽天)の両外国人が来日後初の規定打席到達となった。両選手ともシーズンを通して、ほぼ4番を全うし本塁打も20本を超え助っ人外国人としての役割をしっかりと果たした。

 惜しくも新人王を逃したルーキーの茂木栄五郎(楽天)は2007年の渡辺直人(現西武)以来、球団史上2人目となる新人での規定打席に到達。打率.278と申し分ない成績を残し2年目の今季は更なる期待がかかる。

 金子侑司(西武)は、ルーキーイヤーだった2013年の開幕戦でスタメン出場を果たしたものの、3年間で規定打席到達は0。昨季初めての規定打席到達、そして盗塁王を獲得した。今季は2年連続でのタイトル獲得を狙う。

 西野真弘(オリックス)は1年目だった15年7月に右手有鉤骨を骨折。シーズン後半戦を欠場した。2年目の昨季は15年の鬱憤を晴らすべく全試合に出場し規定打席にも到達。今季は背番号を「5」に変更し走攻守ともレベルアップを図る。


【2016年成績】
デスパイネ
134試 率.280 本24 点92

茂木栄五郎
117試 率.278 本7 点40

金子侑司
129試 率.2652 本1 点33

ウィーラー
140試 率.2649 本27 点88

西野真弘
143試 率.263 本2 点33
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