ペナントレースも9月に入り、優勝、クライマックスシリーズ争いが白熱している。8月31日終了時点で首位・巨人(63勝51敗1分)と2位・広島(62勝52敗2分)の差はわずかに1ゲーム。3位・阪神(62勝55敗1分)も首位・巨人と2.5ゲーム差。さらに4ヵ月連続で月間勝率が5割を超えているDeNA(53勝57敗2分)も、3位・阪神に5.5ゲーム差まで迫っている。
上位3チームの中で最も残り試合(29試合)が多い首位・巨人は、野手では長野久義、高橋由伸、投手では菅野智之など主力に故障者を多く抱えている。さらにリーグ連覇を支えてきた山口鉄也、マシソンら救援陣が打ち込まれる試合も目立つなど、不安要素も少なくない。
ただ忘れてはいけないのはリーグ2連覇中だということ。優勝を経験した選手が多く、シーズンの戦い方を知っている。今季も首位の座を追われそうになりながら、大事な試合をことごとく勝利で切り抜けてきた。瀬戸際での勝負強さは今季の巨人が見せている大きな特徴である。
そして、巨人が他チームと比べて最も優れている点が選手層の厚さだ。今季の巨人は阿部、内海、山口らの不調が象徴するように、主力選手の多くが期待どおりの活躍を見せていない。それでも交流戦を制し、6月8日から一度も首位の座を明け渡していないのは、交流戦MVPの亀井善行や、緊急事態に先発の穴を埋めた小山雄輝など、主力以外の選手達が起用に応える活躍を見せたことに尽きる。疲労がピークを迎えるシーズン終盤では、選手層の厚さが勝ち抜くための重要な要素になる。不安材料があるとはいえ、やはり巨人が優勝候補の筆頭といえるだろう。
その巨人の優勝に待ったをかけるのが広島。8月は15勝10敗1分で月間首位。ついに巨人とのゲーム差が1に迫り、23年ぶりのリーグ優勝も現実的なものとなってきた。残り試合数28のうち、首位・巨人との対戦を7試合残している。巨人との直接対決では最低でも勝ち越し、出来ることならば少しでも貯金を増やしておきたいところである。
その巨人戦、9月以降の対戦は火曜日からの3連戦が多い。火曜日に登板が多い野村祐輔、8月28日のヤクルト戦から中5日で先発ローテーションを回している前田健太は巨人戦で登板ができるローテーションになっており、エース級の2人を同時にぶつけて勝負をかけてくると思われる。
一方で、巨人とは対照的に主力が菊池涼介、丸佳浩など若手選手が多く、優勝経験のある選手がほとんどいない点は不安材料。さらに、選手層が薄い点も巨人とは正反対である。ギリギリのプレーが続くシーズン終盤戦ではケガのリスクも高くなる。ベンチを含めた総力戦では歯が立たないだけに、主力選手にアクシデントが起こらないことを祈りながら、このまま勢いで突っ走るのが広島優勝への最短距離となりそうだ。
3位阪神は残り試合が上位3球団で最も少ない26試合。一見、優勝争いに不利なようにも見えるが、12勝4敗と大きく勝ち越すDeNA戦を8試合も残している。このDeNA戦で、いかに貯金を作っていくかがポイントとなりそうだ。
課題は、首位・巨人と1.5ゲーム差に迫った8月26日からの3連戦で負け越すなど、勝負どころで勝ち切れないところ。9月はポイントとなるゲーム、特に上位陣との対戦でしっかり勝ちを積み上げていくことが、優勝を狙う上での必須条件となるはずだ。
優勝、クライマックスシリーズ争いをかき回しそうなのが4位・DeNA。5月から4ヵ月連続勝率5割以上で、8月29日からの首位・巨人との3連戦も勝ち越し、勢いがある。さすがに優勝は厳しい状況ではあるが、上位3チームとの対戦を22試合も残しており、上位チームを叩けば球団初のクライマックスシリーズ進出も見えてくる。
DeNAにとって、試練になるのはシーズン最終盤で予定されている14連戦。今後の消化状況によっては、14連戦以上に増える可能性もある。厳しい日程だが、2011年の中日も10月に13連戦を戦い抜いて大逆転優勝を果たしている。もしかすると、奇跡のドラマを生む14連戦になるということも…。とにかく、DeNAからは目が離せなさそうだ。
2日から始まる3連戦では、巨人と広島、阪神とDeNAがいきなり激突する。シーズン優勝、そしてCS進出に向けて勝負の9月。一戦一戦が白熱の展開となることは間違いなさそうだ。
上位3チームの中で最も残り試合(29試合)が多い首位・巨人は、野手では長野久義、高橋由伸、投手では菅野智之など主力に故障者を多く抱えている。さらにリーグ連覇を支えてきた山口鉄也、マシソンら救援陣が打ち込まれる試合も目立つなど、不安要素も少なくない。
ただ忘れてはいけないのはリーグ2連覇中だということ。優勝を経験した選手が多く、シーズンの戦い方を知っている。今季も首位の座を追われそうになりながら、大事な試合をことごとく勝利で切り抜けてきた。瀬戸際での勝負強さは今季の巨人が見せている大きな特徴である。
そして、巨人が他チームと比べて最も優れている点が選手層の厚さだ。今季の巨人は阿部、内海、山口らの不調が象徴するように、主力選手の多くが期待どおりの活躍を見せていない。それでも交流戦を制し、6月8日から一度も首位の座を明け渡していないのは、交流戦MVPの亀井善行や、緊急事態に先発の穴を埋めた小山雄輝など、主力以外の選手達が起用に応える活躍を見せたことに尽きる。疲労がピークを迎えるシーズン終盤では、選手層の厚さが勝ち抜くための重要な要素になる。不安材料があるとはいえ、やはり巨人が優勝候補の筆頭といえるだろう。
その巨人の優勝に待ったをかけるのが広島。8月は15勝10敗1分で月間首位。ついに巨人とのゲーム差が1に迫り、23年ぶりのリーグ優勝も現実的なものとなってきた。残り試合数28のうち、首位・巨人との対戦を7試合残している。巨人との直接対決では最低でも勝ち越し、出来ることならば少しでも貯金を増やしておきたいところである。
その巨人戦、9月以降の対戦は火曜日からの3連戦が多い。火曜日に登板が多い野村祐輔、8月28日のヤクルト戦から中5日で先発ローテーションを回している前田健太は巨人戦で登板ができるローテーションになっており、エース級の2人を同時にぶつけて勝負をかけてくると思われる。
一方で、巨人とは対照的に主力が菊池涼介、丸佳浩など若手選手が多く、優勝経験のある選手がほとんどいない点は不安材料。さらに、選手層が薄い点も巨人とは正反対である。ギリギリのプレーが続くシーズン終盤戦ではケガのリスクも高くなる。ベンチを含めた総力戦では歯が立たないだけに、主力選手にアクシデントが起こらないことを祈りながら、このまま勢いで突っ走るのが広島優勝への最短距離となりそうだ。
3位阪神は残り試合が上位3球団で最も少ない26試合。一見、優勝争いに不利なようにも見えるが、12勝4敗と大きく勝ち越すDeNA戦を8試合も残している。このDeNA戦で、いかに貯金を作っていくかがポイントとなりそうだ。
課題は、首位・巨人と1.5ゲーム差に迫った8月26日からの3連戦で負け越すなど、勝負どころで勝ち切れないところ。9月はポイントとなるゲーム、特に上位陣との対戦でしっかり勝ちを積み上げていくことが、優勝を狙う上での必須条件となるはずだ。
優勝、クライマックスシリーズ争いをかき回しそうなのが4位・DeNA。5月から4ヵ月連続勝率5割以上で、8月29日からの首位・巨人との3連戦も勝ち越し、勢いがある。さすがに優勝は厳しい状況ではあるが、上位3チームとの対戦を22試合も残しており、上位チームを叩けば球団初のクライマックスシリーズ進出も見えてくる。
DeNAにとって、試練になるのはシーズン最終盤で予定されている14連戦。今後の消化状況によっては、14連戦以上に増える可能性もある。厳しい日程だが、2011年の中日も10月に13連戦を戦い抜いて大逆転優勝を果たしている。もしかすると、奇跡のドラマを生む14連戦になるということも…。とにかく、DeNAからは目が離せなさそうだ。
2日から始まる3連戦では、巨人と広島、阪神とDeNAがいきなり激突する。シーズン優勝、そしてCS進出に向けて勝負の9月。一戦一戦が白熱の展開となることは間違いなさそうだ。