コラム

イチロー、今季中の3000安打達成は厳しい?その理由とは…

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イチローは、今季中に3000安打を達成することができるだろうか
 日本ではプロ野球各球団のキャンプが一斉に始まり、いよいよ球春到来となった。一方メジャーリーグでは、投手と捕手は今月19日ごろ、野手は23日ごろからキャンプが始まるため、まだオフシーズンモードである。

 今季日本で最も注目されるのは、マーリンズのイチローが“いつ”メジャー通算3000安打を放つかである。MLB公式サイトでは、達成する日付をツイッターで募集するなど、現地でも残り65本に迫ったイチローの快挙達成が今季の注目ポイントの一つになっている。

 しかし42歳を迎えたイチローに対してシビアな見方が多いのも事実だ。野球データサイトの「Fangraphs」に掲載されている「Steamer Projections(スティーマー・プロジェクション)」というデータがある。これは過去のデータやチーム状況などを基に近未来の選手成績などを予測するものだが、今季のイチローの予測成績は以下の通りである(現地時間2月1日現在)。

2016年予測 38試合 143打数 36安打 1本塁打 12打点 4盗塁
2015年成績 153試合 398打数 91安打 1本塁打 21打点 11盗塁

 年齢的な要素や昨季打率が.229と自己最低だったことも低評価につながっているだろう。しかし出場38試合はあまりにも少なすぎるのではと感じるファンも多いはずだ。

 マーリンズの他の外野手の予測出場試合数を見てみると、その理由が分かる。

 イエリッチ→131試合、スタントン→127試合、オズーナ→126試合、ディートリッチ→68試合、ガレスピー→17試合。要するに今季のイチローが現時点でチームの5番手外野手という位置付けというわけだ。26歳のディートリッチは昨季、自己最多の90試合に出場し、打率.256、10本塁打、38打点とプチブレークした。

 メジャーで重要視される打率、出塁率、長打率の3指標を並べても、ディートリッチの.256/.346/.456はイチローのそれ(.229/.282/.279)を全ての面で上回っている。走力・守備力ではイチローにはかなわないとしても、どちらがより多くの打席数を得るかは明白だ。

 たとえ噂されている「オズーナの移籍」が実現したとしても、イチローが昨季のような出場機会を得ることは難しいだろう。しかし昨季も4番手外野手としてのスタートからスタントンのケガやオズーナの不振などからチャンスをつかんだイチロー。昨季以上に苦しい道のりが待ち受けていることには変わらないが、これまでも数々の困難を乗り越えてきた“レジェンド”ならいい意味で、再びファンの期待を裏切ってくれるかもしれない。
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