コラム 2017.03.07. 12:30

『オープン戦首位打者』たちのシーズン成績は…?

改名効果!? 今江が対外試合8試合で打率.786の大暴れ


 今季より登録名を変更した楽天・今江年晶がノリにノっている。

 3月4日、DeNAとのオープン戦・初戦で2打数の1安打。練習試合を含めると、ここまでの対外試合は8試合を終えて15打数11安打、8打点。打率は驚異の.733と、まさに手が付けられない状況だ。

 もともと一度勢いに乗れば止まらないタイプ。2005年の阪神との日本シリーズでは、第1戦から第2戦にかけて8打席連続安打を記録するなど、シリーズ打率.667を記録してMVPに輝いたことを鮮烈に覚えているファンも多いだろう。

 楽天移籍1年目の昨季は、左ふくらはぎ痛の再発や左尺骨の骨挫傷といったケガに悩まされ、2度の二軍落ちを経験。通算300二塁打や1500安打を記録するなどメモリアルな年になった一方で、89試合の出場にとどまり、自身にふがいなさを感じたシーズンでもあったはずだ。完全復活を期す身としては、このままの勢いで開幕を迎えたいところだろう。


近年の『オープン戦首位打者』を振り返る


 オープン戦は試合数が限られているために、4割以上の打率を残すケースも少なくない。昨年までの10年間を見てみても、首位打者10人のうち、実に9人が打率4割をマークした。

 ここでは、直近10年のオープン戦首位打者がシーズンではどんな記録を残したのかを振り返ってみたい。


<2007年>
・青木宣親(ヤクルト) ☆オープン戦打率.451
シーズン成績:143試 率.346(557-193) 本20 点58 盗17

<2008年>
・稲葉篤紀(日本ハム) ☆オープン戦打率.400
シーズン成績:127試 率.301(448-135) 本20 点82 盗2

<2009年>
・栗山 巧(西武) ☆オープン戦打率.400
シーズン成績:140試 打率.267(569-152) 本12 点57 盗18

<2010年>
・G.G.佐藤(西武) ☆オープン戦打率.433
シーズン成績:53試 .204(162-33) 本6 点19 盗1

<2011年>
・浅村栄斗(西武)  ☆オープン戦打率.441
シーズン成績:137試 率.268(437-117) 本9 点45 盗7

<2012年>
・松山竜平(広島) ☆オープン戦打率.403
シーズン成績:48試 率.204(137-28) 本0 点7 盗1

<2013年>
・畠山和洋(ヤクルト) ☆オープン戦打率.393
シーズン成績:99試 率.219(360-79) 本12 点51 盗0

<2014年>
・井上晴哉(ロッテ) ☆オープン戦打率.435
シーズン成績:36試 率.211(95-20) 本2 点7 盗0

<2015年>
・秋山翔吾(西武) ☆オープン戦打率.459
シーズン成績:143試 率.359(602-216) 本14 点55 盗17

<2016年> ※2名
・鈴木大地(ロッテ) ☆オープン戦打率.400
シーズン成績:143試 率.285(501-143) 打率.285 本6 点61 盗3

・坂田 遼(西武) ☆オープン戦打率.400
シーズン成績:45試 率.245(151-37) 本3 点26 盗0


勢いそのままに駆け抜けた男たち


 2007年の青木宣親(当時ヤクルト)は、首位打者のほかに最高出塁率(.434)のタイトルも獲得。7月10日には、出場373試合目という史上最速での通算500安打も達成した。

 また、3年連続100得点以上となる114得点もリーグトップ。さらに自己最多の20本塁打をマークするなど、充実のシーズンを送った。


 通算1500試合出場&1500安打、さらには200本塁打も達成する記念すべきシーズンとなったのが、2008年の稲葉篤紀(日本ハム)だ。打率は首位打者を獲得した前年の.334を下回ったものの、しっかりと3割をマーク。本塁打は2年ぶりに20本を記録し、ベテランとして十分過ぎるほどの活躍を見せた。


 すでに実績のあった青木、稲葉と異なり、飛躍の年を送ったのが2011年の浅村栄斗(西武)。高卒3年目で初めて開幕スタメンを勝ち取ると、前年の30試合から137試合へと出場試合数を大きく伸ばし、10月には月間打率.460で初の月間MVPを獲得。以降、きっちりと一軍に定着することとなった。

 2015年の秋山翔吾(西武)は球史に燦然と輝く記録を残したことで記憶に新しい。打撃フォームを改造して臨んだこの年、歴代3位タイの31試合連続安打を記録するなど開幕からヒットを量産し、プロ野球記録の216安打をマーク。打率は前年の.259に1割上乗せする.359をマークした。

 オープン戦の成績は当てにならないと言われることも多いが、やはり首位打者を獲得するのは力を持っている選手だという証。今季のオープン戦首位打者に立つのは、今江のようなすでに実績のある一流選手か、あるいは大きな飛躍が期待される若手か...。オープン戦のバットマンレースにも注目だ。


文=清家茂樹(せいけ・しげき)

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