広島の背番号「15」が帰ってきた。8年ぶりの日本球界復帰となった黒田博樹の入団会見が、16日に広島市内で行われた。

　濃紺のスーツにグレーのネクタイで登場した黒田は、復帰の要因について「ファンの熱意が一番」とし、メジャー挑戦の際にファンから背中を押してもらったことを挙げ、「今度は僕がファンの皆様の心を動かせれば」と語った。

　復帰に関しては「不安しかない」と正直な気持ちを吐露した黒田であったが、「毎試合、その1球が最後だと思って投げていきたい」と強い気持ちでシーズンに臨むことを宣言した。
　
　年の瀬も押し迫った12月27日の朝、そのニュースは舞い込んだ。海を渡ってから7年、ドジャースとヤンキースで通算79勝をマーク。ここ5年連続で2ケタ勝利も記録していたバリバリのメジャーリーガーである黒田の日本球界復帰に、広島はもちろんのこと、日本中のプロ野球ファンが歓喜した。

　日本で通算103勝、メジャーで79勝。輝かしい実績を引っさげ、愛する古巣を19年ぶりの優勝に導くために帰ってきた男が、自らの野球人生を懸けて新たなシーズンに挑む。

黒田博樹

1975年2月10日生まれ（40歳）
上宮高～専修大～広島～ドジャース～ヤンキース～広島
NPB通算：271試　103勝89敗1セーブ　防御率3.69
MLB通算：212試　79勝79敗　防御率3.45