ニュース 2015.11.09. 18:00

NPB復帰を目指して…トライアウトに参加する元プロ野球選手は?

 11月10日に草薙球場で合同トライアウトが行われる。毎年2度行われたトライアウトだが、今年の開催は1度だけ。この1度に来季もプロ野球選手としてプレーするために、必死にアピールする。参加選手は、12球団から戦力外となった選手だけではない。戦力外となり、独立リーグなどでプレーし再びNPB復帰を目指し受験する選手もいる。

 元阪神の西村憲がその一人。西村は阪神時代の2010年に65試合に登板して7勝3敗、防御率3.89の成績を残し一軍に定着。しかし、11年に登板数を21試合に減らすと、12年は一軍登板なし。その後は故障や不調が重なり、14年オフに戦力外。同年のトライアウトに参加するも獲得意思を示す球団はなく、15年3月プロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグの石川ミリオンスターズに入団。石川では抑えを務め、26試合に登板して2勝11セーブ、防御率は驚異の0.00という成績を残した。BCリーグで結果を残し、10日のトライアウトに参加する。

 野手では元ヤクルトの佐藤貴規がNPB復帰を目指す。貴規はヤクルト時代育成選手ではあったが二軍で打率3割を記録したシーズンがあるなど打撃は一定の成績を残したが、守備では送球に不安を抱え、昨年戦力外通告を受けた。佐藤は今季、プロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグの福島ホープスでプレー。1年目の今季は73試合に出場して、打率.326、4本塁打39打点と結果を残した。

 また、独立リーグ経て再びトライアウトを受験し、NPBに復帰した選手はケースもある。現在ロッテでプレーする金森敬之がそうだ。金森は04年から9年間プレーするも、12年に戦力外通告を受ける。13年は四国アイランドリーグplusの愛媛マンダリンパイレーツで35試合に登板して、1勝3敗2S、防御率2.85の成績を残すと、同年のトライアウトに参加。トライアウト後にロッテの秋季キャンプで入団テストを受け、育成選手として契約を結んだ。14年途中に支配下選手となり、今季は一軍で16試合に登板している。

 NPB復帰を目指して、元プロ野球選手が12名参加する予定になっている。一発勝負のトライアウトでNPB復帰を勝ち取ることができるだろうか。

【トライアウトに参加する予定の元プロ野球選手】
西村憲(元阪神)
正田樹(元ヤクルトなど)
菊地和正(元日本ハムなど)
伊藤拓郎(元DeNA)
塚田晃平(元広島)
甲斐拓哉(元オリックス)
雨宮敦(元巨人)
佐藤貴規(元ヤクルト)
角晃多(元ロッテ)
大平成一(元日本ハム)
三家和真(元広島)
渡辺貴洋(元巨人)
ポスト シェア 送る
  • ALL
  • De
  • 西

メジャーリーグ

高校・育成