ロイヤルズが30年ぶりのワールドチャンピオンに輝き、幕を閉じたMLBの2015年シーズン。興奮も一段落し、いよいよ本格的なシーズンオフ、いわゆる“ストーブリーグ”の時期が訪れた。

　今年はドジャース2枚看板の一角ザック・グリンキーや、ブルージェイズの速球左腕デービッド・プライス、かつて中日ドラゴンズで活躍したオリーオルズのチェン・ウェイン、そしてマリナーズの岩隈久志といった先発投手が目玉選手として挙がっている。

　果たして誰がどこへ行くのか…。各選手、各球団の動向から目が離せない時期が始まるが、MLB公式サイト『MLB.com』ではさらに“その先”を見据えた特集が掲載された。

　それが「2016年のフリーエージェント選手は？」というもの。来年のこの時期を盛り上げてくれるであろう注目選手12名をピックアップし、紹介しているのだ。『MLB.com』が選んだ来年の注目FA選手12人は以下の通り。

＜投手＞
アロルディス・チャップマン（レッズ/27歳）
アンドルー・キャッシュナー（パドレス/29歳）
マット・ムーア（レイズ/26歳）
トラビス・ウッド（カブス/28歳）
ジョナサン・パペルボン（ナショナルズ/34歳）
ドルー・ストーレン（ナショナルズ/28歳）

＜野手＞
ジョシュ・レディック（アスレチックス/28歳）＝外野手
ペドロ・アルバレス（パイレーツ/28歳）＝内野手
アーロン・ヒル（ダイヤモンドバックス/33歳）＝内野手
キャメロン・メイビン（ブレーブス/28歳）＝外野手
マーク・トランボ（マリナーズ/29歳）＝外野手
マーティン・プラード（マーリンズ/32歳）＝内野手

　来年の目玉選手は、なんといってもレッズの最速左腕・チャプマン。2012年から守護神として君臨すると、4年連続で30セーブ以上を記録。リリーフ投手ながら奪三振も毎年100を超え、今年の7月にはMLB史上最速となる292投球回で通算500奪三振を達成した。

　その他にも、“お騒がせ”のイメージは強いがメジャー通算349セーブを誇るクローザー・パペルボンや、6年間で通算131本の本塁打を記録したスラッガー・アルバレスなどが入っている。

　実際のFAまではまだ1年もあるため、なんとも気が早いような気もしてしまうこの特集。しかし、FAまで時間が短くなってきた選手というのは、たとえチームの中心選手であってもトレードで移籍候補に挙がってくるなど、来年のこの時期を待たずとも移籍をするケースというのが少なくない。

　今年のFA選手だけでなく、FAが“迫ってきた”選手たちにも注目だ。