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多くの投手が目標に掲げる「200イニング」 その価値とは…

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目標に「200イニング」を掲げた前田健太[Getty images]
 新年を迎え、選手たちは2月1日のキャンプインに向けて徐々に動き始めた。

 公の場に出た時、決まって聞かれるのが新シーズンの抱負。その中でも、先発投手たちの回答で目立っているのが、「200イニング」という数字だ。

 7日に都内で行なわれたナイキの新製品発表イベントに登場したヤクルト・小川泰弘は、昨年届かなかった「日本一」を第一の目標に掲げるも、インタビュアーに個人がめざす“具体的な数字”を聞かれると、「200イニング」と答えた。

 同じく7日、成田空港から自主トレ先のグアムへと旅だったDeNAの山口俊は、「大きいことは言わない。ただ、200イニングは投げたい。それができれば結果はついてくる」と語って日本を後にしている。

 海の向こうでも、同じ声が聞かれた。日本時間の8日、ドジャース入団会見を行った前田健太は、「200イニングはしっかり投げたい」と決意を語り、「シャンパンファイトを経験してみたい」と述べて笑いを誘った。

 「○勝以上」や具体的なタイトルではなく、投球回数を目標に掲げる選手たち。「200イニング」という数字がどれほど難しいことなのかを調べてみた。以下は、プロ野球過去5シーズンの「200イニング達成者」。

▼ 2015年
207回1/3 大野雄大(中日)
206回1/3 前田健太(広島)

▼ 2014年
208回1/3 ランディ・メッセンジャー(阪神)
202回2/3 則本昂大(楽天)

▼ 2013年
223回1/3 金子千尋(オリックス)
212回 田中将大(楽天)

▼ 2012年
206回1/3 前田健太(広島)
200回2/3 成瀬善久(ロッテ)

▼ 2011年
232回 ダルビッシュ有(日本ハム)
226回1/3 田中将大(楽天)
216回 前田健太(広島)
209回1/3 マキシモ・ネルソン(中日)
204回1/3 ブライアン・バリントン(広島)
200回1/3 能見篤史(阪神)
200回 沢村拓一(巨人)
※所属は当時のもの

 2011年はセ・パ両リーグ合わせて7人もの200イニング超えが出たものの、それ以降は年2人ずつに減少。ダルビッシュ有、田中将大といった球界を代表するエースが海を渡ったということもあるが、それにしても少し寂しい数字だ。

 いかに試合を壊すことなく、年間を通して安定した投球ができるか…。これが「200イニング」に到達するための鍵となる。その点、山口が言った「できれば結果はついてくる」という言葉も的を射ていると言えそうだ。

 今年は何人の投手がこの数字を超えることができるのか。「200イニング」という数字に注目だ。

【12球団・最後の200イニング達成者】
ソフトバンク:斉藤和巳(2006年/201回)
日本ハム:ダルビッシュ有(2011年/232回)
ロッテ:成瀬善久(2012年/200.2回)
西武:涌井秀章(2009年/211.2回)
オリックス:金子千尋(2013年/223.1回)
楽天:則本昂大(2014年/202.2回)
ヤクルト:セス・グライシンガー(2007年/209回)
巨人:沢村拓一(2011年/200回)
阪神:メッセンジャー(2014年/208.1回)
広島:前田健太(2015年/206.1回)
中日:大野雄大(2015年/207.1回)
DeNA:三浦大輔(2006年/216.2回)
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