セ・リーグの開幕2戦目は、1年間ローテーションの柱として期待される左腕投手が揃って登場する。

　特に巨人のポレダ、広島のジョンソン、中日のバルデスは来日1年目の新外国人。来日初勝利をかけた戦いからも目が離せない。

　この中でオープン戦で最も光ったのがバルデス。今年で38歳になるベテラン左腕だが、2月の練習試合から抜群の安定感を発揮。特に右打者のアウトコースに沈むチェンジアップが効果的で、凡打の山を築くスタイルが持ち味だ。オープン戦での防御率は12球団中2位の0.95をマークした。

　広島のジョンソンもオープン戦防御率は1.64と安定。193センチの長身から投げ下ろすボールには角度があり、ゆったりとしたフォームが印象的。広島にとっては長年確保できなかった左腕の先発ローテーション候補。ジョンソンがハマれば、前田健、黒田とともに、強力が表ローテが完成する。

　巨人のポレダはキャンプから徐々の調子を上げ、先発ローテの座を掴みとった。オープン戦では突如制球を乱す場面もあり、安定感という点では上記2投手に劣るが、長いシーズンでどう修正するか。巨人には若手の左腕投手が多いだけに、早めの結果が求められる。

　助っ人以外にも、DeNAの山口を除く阪神・岩田、ヤクルト・石川も実績十分なサウスポー。各チームのローテ進行がシンクロすれば、しばらくは左腕対決が続いて行きそうだ。

【3月28日の試合予定と予告先発】

巨人（ポレダ） － DeNA（山口）

＜東京ドーム　14時00分＞

阪神（岩田） － 中日（バルデス）

＜京セラドーム大阪　14時00分＞

広島（ジョンソン） － ヤクルト（石川）

＜マツダスタジアム　14時00分＞