選手と本音で話していきたい
西武の辻発彦新監督が6日、西武第二球場を訪れ、同日から始まった秋季練習を視察した。
スーツ姿の新指揮官は練習前、選手、コーチ、スタッフを集め、「21年ぶりにライオンズのユニフォームを着て戦うことになりました。皆さんの力を借りて精一杯頑張るので、よろしくお願いします」と挨拶。「1週間前に(日本ハム優勝の)胴上げを見て、悔しい思いをしたと思います。負けて悔しいという思いを常に持って、自分がやるべきことをしっかりと見つめ、秋季練習に注いでほしい」と続けた。
さらに、「来シーズンはもう始まっている。一緒に優勝目指して頑張りましょう」と選手に奮起を促した。
21年ぶりにライオンズのユニフォームに袖を通すこととなった辻新監督。久しぶりに足を踏み入れた第二球場に「懐かしいですね」と目を細めた。
チームについては「この戦力でなぜこの位置にいるのか。データから見ると、色んなことを感じている。コーチに原因など色々な話を聞きながら、それを参考にして、今年の反省もふまえて今後の練習に取り組んでいきたい。(選手たちは)戦う気持ちは持っていますから」と再起を誓った。
また、就任会見でも繰り返していた“コミュニケーション”ということについても「選手がどう考えて1年やっていたか知りたい。本音で話していきたい。選手の話もしっかり聞きたい」と話す。この日も選手やコーチなど、一人一人と握手を交わし、声をかける姿が見受けられ、選手をしっかりと見つめる方針を早速実践していた。
この日は所用の為、1時間程度で球場をあとにした辻監督。今後はフェニックス・リーグを視察する予定で、「普段からの取り組みや、意識の持ち方などを話せたら」と宮崎で汗を流す若手に“辻マインド”を伝えるという。
「ユニフォームをまだ着ていないからあれですけど、いよいよ始まるんだなぁ、と」。新生“辻ライオンズ”がスタートを切った。