岸以外の先発勝利がない西武
5日の西武-日本ハム戦。西武のエース・岸孝之が快刀乱麻のピッチングを見せた。
味方の大量援護にも集中は切らさず、5回までは無安打投球。6回に市川に安打を許してノーヒッターが途切れるも、その後もつけ入るスキを与えない投球で、スコアボードには9つの「0」が並んだ。
圧巻の1安打完封で開幕2連勝。開幕からの連続無失点は16イニングに伸び、防御率は0.00のまま。
ヒーローインタビューではノーヒットノーランについても聞かれ、「潮さん(※潮崎哲也ヘッドコーチ兼投手コーチ)から『狙え』って言われたらすぐ打たれたので、潮さんのせいです」とおどける余裕も見せた。
このように岸の好調ぶりが目立つ一方で、実はチームとしては先発陣に課題を抱えている西武。開幕からここまでの先発投手の成績を見てみると、以下のようになる。
▼ 西武先発陣のここまで
・菊池雄星:2試 0勝1敗 防1.29
・十亀 剣:2試 0勝1敗 防16.88
・バンヘッケン:2試 0勝1敗 防3.75
・岸 孝之:2試 2勝0敗 防0.00
・野上亮磨:1試 0勝1敗 防4.15
ご覧のように、先発投手で白星を挙げているのは岸だけ。ここまでチームは9戦して5勝を挙げているが、そのうち先発に勝ちがついたのは2回しかないのだ。
菊池に関しては2試合ともいわゆるクオリティ・スタート(6回を投げて自責点3以内)をクリアしているものの、エース級の投手との投げ合いとなることからなかなか援護がもらえないという不運はある。それでも、このまま“岸頼み”を続けるわけにもいかない。
今日先発する野上は、今年で8年目の29歳。3年前の2013年には2ケタ・11勝をマークした経験も持っており、当然のようにローテーションを守って投球することが求められる。
昨日からのいい流れを引き継ぎ、今シーズン初勝利を挙げるとともに“岸頼み”脱却へのキッカケを作ることができるか。西武先発・野上の投球に注目だ。
【6日の試合予定】
西武(野上亮磨) - 日本ハム(バース)
<西武プリンス 18時00分>
・最近5試合の成績
西(3位):●●●○○
日(4位):●○●○●
オリックス(東明大貴) - 楽天(美馬学)
<京セラD大阪 18時00分>
・最近5試合の成績
オ(6位):○●●○●
楽(1位):○○○●○
ソフトバンク(千賀滉大) - ロッテ(チェン・グァンユウ)
<ヤフオクドーム 18時00分>
・最近5試合の成績
ソ(5位):○●○●△
ロ(1位):●○○●△