ニュース 2016.12.06. 17:19

ベースボールクリスマスに嶋や大島が参加!ファンとの交流を図る

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甲府市でベースボールクリスマス!


 日本プロ野球選手会が主催する交流イベント「ベースボールクリスマス2016 in 山梨」が4日(日)、小瀬スポーツ公園内の山日YBS野球場で開催。12球団26名の選手とプロ審判5名が、約1万人のファンと交流した。


プロ選手とのキャッチボール

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 参加したのは、プロ野球選手会会長の嶋基宏(楽天)や選手会理事長の大島洋平(中日)といったベテラン選手に加え、パ・リーグ新人王に輝いた高梨裕稔(日本ハム)や11月の強化試合で侍ジャパンに選出された石田健大(DeNA)ら若手選手を含む12球団26名。12球団すべてのチームから選手が来ていることもあって、地元山梨や関東方面からだけではなく、北海道や大阪、山口など、全国各地からファンが駆けつけた。

 冒頭、大島が「皆さんと一緒に楽しくやっていければと思います」とあいさつした後、キャッチボールでファンとの交流がスタート。キャッチボール専用球『ゆうボール』を使用したことで、幼児や女性も参加することができた。

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 見た目は硬式ボールのように縫い目があるが、当たってもケガをしない安心設計。グラブをはめた子どもも、素手の女性も、専用球を使ったキャッチボールを楽しんでいた。

 内外ゴム株式会社の営業本部の岡正人氏は、「野球ができない公園や河川敷が増えていますが、この『ゆうボール』だと大丈夫。小さい頃に、キャッチボールの楽しい思い出がないことで野球離れが進んでいる現状があり、プロ野球選手会とこのボールを共同開発しました。今日のプロ選手とのキャッチボールをきっかけに、家族や友達とも楽しんで欲しいですね」と、その思いを語った。


キャッチボールクラシック


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 また、プロ野球選手会が振興しているキャッチボールクラシックの全国大会もイベントの一つとして実施された。これは、1チーム9名が5名と4名に別れ(距離は7メートル)、2分間で何回キャッチボールができたかを競うもの。

 競技のきっかけは、2011年の東日本大震災。福島第一原子力発電所が被災し、放射性物質が拡散したことにより、福島県内の一部地域では、屋外での活動制限が行われ、野球ができなくなった子どもたちがいた。

 そんな子どもたちのためにと、2011年の年末に始まったのが、このキャッチボールクラシック。初年度は約3000人でスタートし、5回目を数える今年は、37会場で約8000人が参加するイベントに成長した。全国大会には、予選を勝ち進んだ中学生42チーム、小学生21チームが参加し、日頃の成果を競った。

 全国大会では、初めて女子のみのチームが参加(4チーム)。昨年優勝を飾った石川県のかほく市立高松中学校では、野球部の活躍に刺激を受けてソフトボール部が初参加。「野球部に負けられない。アベック優勝を目指します」と語り、女子の部で見事優勝。男子は中学生が山梨県の白根スーパーボーイズ炎、小学生は福井県の鷹巣ベイキッズR305が、ともに初優勝を飾った。


プロ野球選手とファン、審判とファンの交流

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 キャッチボールイベントを2つ終えた後は、内外野に分かれ、それぞれイベントを実施。内野ではトークショーや綱引き、そして、武田信玄にちなみに、兜をかぶり、風林火山の文字が書かれた軍配の上に野球ボールを置いて運ぶというリレーを実施。子どもから大人まで、野球ファンが選手との交流を深めた。

 キャッチボールや綱引き、トークショーなど多くのイベントに参加した大島は、「ドラゴンズだけじゃなくって、全球団の選手とファンが参加したイベントで、普段とは違うファンとの交流ができました。なかなかこういう機会はないですし、僕らも楽しませてもらいました。これをきっかけに野球に興味や関心を持ってくれる人が増えてくれればな、と思います」と語った。

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 外野では、ストラックアウトやキッズ向けの野球ゲーム、記念新聞の発行などに加え、審判にジャッジしてもらおうというコーナーも。このイベントの特徴として、プロ選手とともに、審判が参加しているところがある。このコーナーに参加した小学2年生の女の子は、「ストライクコールが嬉しかった」と笑顔で話した。

 NPB審判の原信一朗は、「自分たちがお役に立てるのか分からないまま参加しましたが、子どもたちが、喜んでくれたり、コールを真似て一緒にしてくれたりと、選手だけでなく、審判にも関心を寄せてくれたならよかったです」と語った。

 大人も子どもも、のびのびとプロ選手とふれあいながら野球を楽しみ、最後は嶋が「皆さんの応援は僕たちの力になります。来シーズンも応援よろしくお願いします」とあいさつし、『ベースボールクリスマス2016in山梨』を締めくくった。なお、来年は秋田県での開催が予定されている。


文 = 森本茂樹 (スポーツライター)

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